New Life After 50

50才からは、自分のために生きてもいいですか?

離婚・卒婚の重要事項 その5(経済編)

 

                 

「離婚したいけれど、経済的に無理」ということは、よく聞く話。

婚姻解消までようやく漕ぎつけたものの、その後の生活が立ち行かなくなってしまったら、元も子もなくなってしまいます。「一人暮らしは寂しくない?」を乗り越えたら、「経済的に自立できる?」が、二つ目のハードル。

専業主婦歴が長くなり、手に職がなければ、そのハードルは一気に高くなります。今までの生活レベルを落としたくないというのは、もちろん大切なことのひとつですが、婚姻解消で得ようとしているのは「自身の自由」。その自由と引き換えに、今までの経済的基盤を手放せるかが問われます。

この年齢になって、生活レベルを落としたくないなら、答えは一択。そのまま、今の婚姻を続けることです。今までの我慢がこの先もずっと続いて行くことになりますが、天秤にかけて選ぶことが出来るのは、寧ろ幸せなことです。

では、「自身の自由」を選んだ場合、どの程度の「経済的な自立」が必要でしょうか。まず、「何もしなくても、毎月一定の金額が口座に振り込まれ、今までと同じような家に住みながら、手に入れた自由を謳歌する」ということは、単なるおとぎ話。ある程度の労働を覚悟しないと成功しません。そしてその労働は、長く続けられれば続けられるほど良くて、定年なんてコンセプトは取り敢えず、横に置いておく位の気持ちが必要です。

ただ、そんなに多くの収入を得られないと、無理かというと、それは違うと思うのです。まず、一人で住むのに、今までと同じ広さの家は必要ありません。食費や光熱費を含め、全ての諸経費は、一人分です。そして、仕事から帰って面倒をみなければいけないのは、自分自身だけ。疲れた日は、お茶漬けに干物だって全然構わないのです。今までみたいに贅沢が出来なくなるのかもと、不安になるかもしれません。でも、自由を選んだ時点で、それが何よりも一番の贅沢になるのです。その引き換えの労働というのは、案外気持ちが良く、多少なりとも社会に貢献しているという満足感のおまけすら付いてきます。

経済的に無理と思うのは、人それぞれ。二つ目のハードルを乗り越える人もいれば、そこで止まる人もいる。それでいいと思います。乗り越えても乗り越えなくても、後悔のない選択であれば、それでいいのです。

 

 

(写真:@Seal Beach, CA 11/25/2022)

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