New Life After 50

50才からは、自分のために生きてもいいですか?

I’m Californian

     

日本で生まれ育ったけれど、大学卒業以降は、ずっとアメリカで暮らした私。カリフォルニアの小さな郊外の町で、日本語をほとんど話すことなく、人生の半分以上を過ごしました。ここまで話すと「格好いい人生ですね」と言ってくれる人も「たまに」いるのですが、得をしたのは、人並み以上に英語が出来るので、日本に帰って来てからも、すぐに仕事にありつけたこと位。あとは、苦労の連続です。

自分は、日本人かアメリカ人かと聞かれたら、「限りなくアメリカ人」。普段、意識することはないのですが、学生時代の友達と集まると、日本で過ごしていた頃の自分がすっぽり抜け落ちていることに気付き、愕然とします。「昔の友達に会うと、その頃にすぐ戻れる」とよく言われますが、それが起こらないのです。

見かけは、立派な中高年の日本人女性なので、とにかくなんだか挙動不審。そんな感じです。今日も、健康診断の乳がん検診で、「何か気になることはありますか?」と聞かれ、瞬く間に谷底に転落しました。病院へ行くようになったのは、大人になってからの方が断然多く、日本語で診察を受けることがなかったので、まるで日本語が出てきません。「酷い乳腺炎を何回も起こしたので、その痕跡のせいか、よく精密検査を受けるように言われます」と言いたかったのですが、まず乳腺炎が出てこず、scar tissue?biopsy?と「?」があっという間に積み上がり、最後は検査の担当の方と連想ゲームのようになってしまい、さすがに恥ずかしさでいっぱい。今、落ち着けば、思い出せる言葉もとっさには出てこないのです。

疲労困憊で、家に戻って来ると、玄関を開けて迎えてくれるのは、CALIFORNIAと書かれたリトグラフアメリカ人じゃなくて、私はきっとカリフォルニア人。日本語がちょっとだけ流暢なCalifornianでいいじゃない。そう、言われている気がして、泣きそうに・・・。自分のルーツのひとつとして、5月にパームスプリングスで購入したものですが、identity crisis に陥る度、元気づけられています。頑張ろうっと。

 

 

**ちなみに、乳腺炎はmastitis。カタカナで発音すると、マスタイティス。授乳中、40度近い熱が出て、フラフラになりながら、夜中に救急病院に行ったので、忘れもしない言葉です。

(教えてもらっても、どこで一体使うのかという感じですが 苦笑)

 

 

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