New Life After 50

50才からは、自分のために生きてもいいですか?

離婚・卒婚の重要事項 その4(家族編)

     

配偶者との婚姻関係は、諸々の手続きを経て、すっきりと終了することが可能ですが、婚姻解消後の親子関係は、かなり悩むところ。揃っていた両親が、別々の道を歩み始めると、戻る場所がなくなったような喪失感を感じ、裏切られた気持ちにもなり、それは怒りとなって親に返ってきます。それはきっと、8才であろうと、18才であろうと、28才であろうと同じ。

自分だけ「一抜けた」で、家族というユニットから抜け出し、子供たちが宙ぶらりんになることは否定できません。自分の幸せだけを追求してしまったのか、譲歩できなかったのかと、考えはいろいろと浮かぶと思います。子供たちを犠牲にしてしまったのかもと、思い悩む日々が続くのも事実です。

ただ、どんな怒りも悲しみも自然と消化されていきます。そして、子供たちは未来に羽ばたいていく存在で、いつまでも両親のもとにいる存在ではありません。両親の離婚をものともせず、早々と結婚して家庭を持つかもしれないし、どこか遠い国に可能性を見出し、旅立っていくかもしれません。親なんて存在は、夏休みとクリスマスに会うくらいが、実は丁度いいのです。

かくいううちの娘たちも、長女の怒りは父親に向かい、次女の怒りは私に向かいました。それでも事あるごとに、とことん話し合い、お互いの気持ちを理解するように努めた結果、二人の娘は、今では私の最大の理解者になっています。その間、幾度となく、口論にもなったし、涙も流したけれど、自分の信じた道をしっかりと歩み、また正しいことを行っていれば、時が解決できない問題はないということを実感しました。

確かに、娘たちが夏休みとクリスマスに戻る家は、一つではなく二つになりました。それを奪われたと思うか、それとも行くところが増えて楽しくなったと思うかは、婚姻関係を解消した両親の努力次第。どんな関係も努力なしには維持できません。二人にとって大切なことを優先しつつ、娘たちが冗談を連発しながら、元気に戻って来る家をこれからも用意していけたらと思っています。

と、理想論を述べつつも、一人暮らしから、いきなり女3人+犬1匹の生活は、もうこの上ない騒ぎ。床に落ちている髪の毛が半端じゃありません。まるで、動物の換毛期(苦笑)。

 

(写真:@Andreas Canyon, Palm Springs CA 5/4/2023)

 

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