
滞在先の近所を歩いていると、歩道にたくさんの海老フライが落ちている。揚げたての、ゴールデンカラーのいかにも美味しそうな海老フライ。あっちにもこっちにも。まるで、お皿ごと思い切りぶちまけた感じだ。
その隣には、大抵、丸々と太ったリス。腹いっぱーいという感じで、佇んでいるというか、茫然自失状態。リスが松ぼっくりを食べ尽くすと、後には松ぼっくりの海老フライが出来上がるのだ。
あまりにも可愛い海老フライなので、傍らの椅子に乗せてみると、ますます可愛い。こういうことで、丸一日幸せな気分になる。幸せのカケラなんて、どこにでも転がっているものだ。
