New Life After 50

50才からは、自分のために生きてもいいですか?

離婚・卒婚の重要事項 その2

     

過去を一切合切忘れて、新しい人生を生きていくことは重要なことだと思う。人によっては、過去とは二度と思い出したくないものなのかもしれない。でも、思い出したくないほど辛くても、過去を否定してしまうと、自分の人生すら否定することになりかねない。なので、自分の中でそれをうまく昇華させて、気軽に自分の過去を訪ねていけるカジュアルさを持てるようになることが、離婚・卒婚の重要事項の一つだと思っている。自分の中に鬼門を作ってしまうと、新しい人生を生きていくはずが、それらにがんじがらめにされ、身動きが取れなくなってしまう気がするのだ。

かくいう私も、そのカジュアルさを得るまで紆余曲折があり、もう二度とアメリカには行かなくてもいいと思うこともあったし、元夫とも二度と関わりを持たなくていいと思うこともあった。でも、そう思えば思うほど、新しい人生は、過去と一緒に色あせていく。「これから」のはずが、過去に引きずられて、どんどん後退していくような感じだ。

というわけで、紆余曲折+パンデミックを経て、今では、ごく普通に隣町に行くようにアメリカにも出かけるようになった。昔からの友達に会い、懐かしい場所を訪ね、懐かしい食べ物を食べる。今だからこそ、見えるものがたくさんあり、これからの人生が色あせるどころか、どこか「楽しげ」になる。これが自分の一部なんだと、愛おしさすら感じながら、ちょっとうるさいカモメと一緒に、海辺のベンチで過ごす。望遠鏡から覗く未来は、太陽の反射もあるけれど、結構輝いている(ように見える 笑)。

 

 

(写真:@Seal Beach, CA 11/25/2022)

 

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