New Life After 50

50才からは、自分のために生きてもいいですか?

仕切り直しのNew Life After 50

                      

    

New Life After 50なんて、浮かれていたのも束の間、長年暮らしたカリフォルニアを離れて、東京へ戻って来た途端、100年に一度のパンデミック。ちょっとだけバブルをかじった呑気な世代の私には、自分の価値観だけでなく、人生の根底までも揺るがすような3年余り。オフィスからも、店からも、町からも人がいなくなり、予期せず一人で過ごした時間は苦しかったけれど、過ぎてみれば、必要不可欠な時間だったと思える今日この頃。苦しみが過ぎた後にやってきたのは、自分の人生に対する明確な答え。掴みどころが無く、ふわふわとしていたものが、しっかりと形作られたような、そんな感じだ。

というわけで、今は二つ目の自宅に向かう新幹線の中で書いている。

パンデミックの最中に、両親から譲り受けた避暑地の古い家を建て直したのだ。その家で、月の半分ほどを過ごす。1匹だった犬が、2匹に増え、土の上を歩く喜びを見つけた犬たちを見て、自分たちに必要だったのは、アスファルトではなく土だったのだと気付かされる。

仕切り直しの、Life After 50。今度こそ、本気で楽しめる気がする。